今回は仮想通貨のお話を。
※記事にある情報はこの記事の投稿時点のものとなっています。
仮想通貨(暗号資産)界隈って話題が尽きないですね。
ビットコイン1万枚を使って世界で初めてピザを2枚買われた日から9年経っただとか、不明な暴騰があったとNHKなどで報道されたりとか、アメリカの学生に「1ドルと1ビットコインだったらどっちが欲しい?」と聞いたら「そりゃ1ドルだよ」と回答する割合が多数を占めただとか、色々なエピソードがあります。
仮想通貨は色々な種類がありますよね。仮想通貨=ビットコインじゃないの?と言われれば、そうだけどそうじゃないと言いますか。「仮想通貨」という大枠の中に、ビットコインも一種として含まれるという言い方が正しいです。
仮想通貨は数千種類あるとされ、時価総額が大きい順で言うと1位「ビットコイン(BTC)」、2位「イーサリアム(ETH)」、3位「リップル(XRP)」、4位「ビットコイン・キャッシュ(BCH)」、5位「ライトコイン(LTC)」などなど… 挙げだしたらキリがありません(笑)
その中で、私が特に力を入れているトークン(コイン)の一つが38位「Lisk(LSK)」です。
リップルやライトコインもそこそこ持っていますが、Liskにおいても個人的に最も将来性を感じています。
今回はなぜLiskなのか、そしてそもそもLiskの正体とは何か、仮想通貨に詳しくない方でも分かるようできるだけ簡単にお話したいと思います。
そして「リスク」って名前がちょっと…ってだけで敬遠しているなら、それは本当にもったいないことです(笑)
是非ご覧ください。
(独自の解釈も含めているので間違っていたらご指摘下さい)
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そもそもLiskって何?
Lisk(リスク)はドイツの若い(2019年1月現在 27歳の)起業家、マックス・コーデックさんによって2016年に生み出されたばかりの、後述する画期的な仕組みの名称です。Liskの由来は「簡単」という意味が込められています。
Blockchain Application Platform | Lisk (公式サイト)
https://lisk.io
※追記 (2019/7/24)
Lisk Japanによる日本語サイトが公開されています。
Lisk Japan | Blockchain Application Platform
https://www.liskjapan.org
何を簡単にするのかと言うと、価値のあるデータを安全かつ迅速・確実に送受信できるシステム(ブロックチェーン)を、世界中の誰もがもっと簡単に利用・開発できる仕組みを作ろう、という所にあります。
つまりどういうこと?となりますが、例えばSNSやソーシャルゲーム。
あれって、管理者がいることによって成り立っていますよね。LINEならLINE社、パズドラならガンホー社、といった具合です。
でもそれらのサービスって、もしその会社が破産したり、管理している人がいなくなったらどうなるでしょうか。
もちろんLINEは使えなくなりますし、パズドラもサービス終了で今までのセーブデータ等が全部パーですよね。大きな企業なのでそういった可能性は低くても、絶対とは言えませんよね。
しかも、そういったサービスはハッキングされる恐れもありますし、管理者がもし悪い人だったら不正にデータを調節されるかもしれません。
そこで、そういった不安をキッパリ解決しよう!ということで、管理者がいなくてもサービスが稼働し続けるDApps(ダップス、Decentralized Applications)という仕組みが存在します。
そんな安心・安全なDAppsを誰もがもっと簡単に扱えるように、Liskチームは日々開発を進めているところです。
さてそのDAppsとは具体的に何なのか、簡単に解説します。
DAppsとは?
(非中央集権の)分散型アプリケーションのことです。(…?)
企業や銀行などにとらわれず(非中央集権)、ゲームやお金のデータを世界中の色々な場所に置いた(分散型)、アプリ・仕組み(アプリケーション)ということです。
このDAppsという仕組みはブロックチェーンであるメインチェーン(価値のあるデータを安全かつ迅速・確実に送受信できる仕組み)と、サイドチェーン(メインチェーンがパンクしそうな時の予備)の上で動いています。
詳しい説明は省きますが、これにより管理者の不手際による不具合もありませんし、さらにちゃんと処理されたか皆が送受信データを確認できますし(透明性)、ブロックチェーンというそもそもがハッキングできない仕組みであるので、データの信頼性は今までに無く高いです。
そしてこのDAppsをうまいこと活用しようとしている代表コイン(正確には概念)が、イーサリアム、EOS、そしてLiskなどです。
イーサリアムとは
Liskの記事なのになんで他のコインの話すんねん… と思われがちですが、必要な過程でありますので是非お読みください(笑)
Liskはイーサリアムの仕組みに似ていると言われるためです。
イーサリアム(Ethereum、ETH)はビットコインの次に多く取引されている仮想通貨です。
ビットコインや他のほとんどのコインでもそうですが、送受金に信頼・確実性のあるブロックチェーン上でコインがやりとりされています。
そんな中でのイーサリアムは、単にコインの受け渡し情報を記録しているだけのビットコインにプラスアルファ、「スマートコントラクト」という機能をつけています。
これは「自動契約」という意味で、例えばビットコインは”コインを誰にいくら払ったか”という取引記録だけ残りますが、イーサリアムの「スマートコントラクト」はさらに”商品や不動産の代金をいつ誰にいくらどのように払う予定か(既に払ったか)”といった、予定している「契約」まで記録されます。
そして通常の「契約」は第三者によって保証されますが、イーサリアムにおける「契約」はその第三者が不要で執行されるのです。あえて言うなら、ブロックチェーンを見ている皆が証人になります。その契約を行ったという記録が誰でも見られるためです。
カンが鋭い方ならお気づきかもしれませんが、これは「DApps」の技術を活用しているがゆえに可能となる仕組みなのです。
さて、ここまでがざっとイーサリアムの仕組みとなります。
ethereum.org (公式サイト)
https://www.ethereum.org
Liskの仕組み・特徴について
お待たせしました!ここでやっとLiskのお話です。
Liskはイーサリアムと違った方向性でDAppsを活用しています。
実はイーサリアムに備えているスマートコントラクトはLiskにも備えている上、より素晴らしい仕組みを採用しているのです!
サイドチェーンの有効活用
ちょっと上の方に書いた、
このDAppsという仕組みはブロックチェーンであるメインチェーン(価値のあるデータを安全かつ迅速・確実に送受信できる仕組み)と、サイドチェーン(メインチェーンがパンクしそうな時の予備)の上で動いています。
という中で、メインチェーンとサイドチェーンでDAppsが動いていると書きました。
通常、イーサリアムは普段メインチェーン上で稼働しています。しかし、万一DAppsにハッキング等の被害があれば、このメインチェーンを過去の状態に戻さないといけない状態になり、様々な所に大きな影響を及ぼします。
しかしここでLiskはそんなセキュリティ事情をかんがみ、あえて予備であるサイドチェーンを普段使い用にする形をとりました。
これをすることによって、万一LiskにおけるDAppsがハッキング被害を受けても、”サイドチェーンを切り離す”という画期的な荒業ができるため、メインチェーンに影響を及ぼさない、としています。
そのため、Liskはセキュリティに強いということになります。
開発言語にはWeb界隈で有名なJavaScriptを採用
JavaScriptって聞いたことがありますか?ホームページをじっくり作ってみた人なら聞いたことくらいはあるかもしれません。
1995年に生まれた超メジャーな、Webサイトに動きを付け加える言語です。
その超メジャーな言語でLiskのDAppsアプリを開発できるのです。
なぜJavaScriptなのか。
イーサリアムはSolidityという普通の人は聞いたことも無い言語で作る必要がありますが、LiskのJavaScriptならWeb開発に強い人ならとっつきやすいし、Lisk開発から入った人はWeb制作のスキルもついちゃうという、実に汎用性の高い言語なのです。
送金完了までの時間が早い
例えばイーサリアムの送金は約15秒かかりますが、LSKは10秒程度で済みます。
※あえてLiskでなくLSKと表記しましたが、厳密にはLiskはシステムの総称であり、仮想通貨の側面からするとLiskシステム内で動いているLSKトークンが実際に売買されている仮想通貨にあたります。
なんかすごいのは分かったけど実際買って大丈夫なの?将来性は?
買って大丈夫かと聞かれると投資の話になるので絶対は無いのですが、個人的に私はLiskの将来性において信頼できるものとしてLSKを保有しています。
これはどの仮想通貨にも言えることなのですが、優秀なコインが開発されたとしても実用的に使われなければ意味がないですし、作って終わりじゃあ保有する意味なんてほぼ無いです。(投資でなく投機ならアリかもしれませんが)
ましてや詐欺コインを作って創始者が逃げるなんてこともあります。
それは分かったけどさ、じゃあそれをどうやって見極めるの?
…となれば、これは開発元の動向を追いかけていくしかありません。
そのコインの掲示板等でのコミュニティーが活発だったり、開発元が頑張っていることが分かる情報が時々でも入ってくれば、まずすぐに潰れることは無いと思います。
ではLiskの開発状況は?
Liskの開発は極めて順調であると捉えられます。またコミュニティも活発です。
Liskという概念はできており、LSKトークン(コイン)まで用意して取引所で売買されているものの、それを一般人が実際に活用する手段がまだ用意できていないため、その手段を今Liskチームが積極的に作っているところです。
Liskの公式サイトに開発ロードマップが掲載されています。
つまり予定表ですね。
Development Roadmap | Lisk
https://lisk.io/roadmap
左の列の方にある「Status」列が開発状況で、チェックアイコンが入っていればその項目は開発完了、</>というアイコンであればその項目は開発中といった具合です。
ロードマップ全体を簡単に説明すると、大まかに以下のようなスケジュールとなっています。
上画像から大項目を引用すると、左から
Inception(はじまり) → Alpha SDK → Beta SDK → RC SDK → Production SDK(完成版)
という順に並んでいます。
先ほどのDevelopment Roadmapの進捗状況を見ると、2019年5月現在もうすぐAlpha SDKが完成しそう、といった状況だということがわかります。
Alpha SDKとかBeta SDKって何すか?
まずAlpha、Beta、RCというのは試作品の完成度を表します。
Alpha→最初の試作品、Beta→試作品の改良版、RC→完成に近い試作品、といった感じでしょうか。(RCはRelease Candidate=製品候補版)
そして「SDK」の意味です。
開発関係に詳しい人は分かっているかと思いますが、Software Development Kit=ソフトウェア開発キットのことで、要はプログラミングをするための道具の詰め合わせのことです。(端的すぎる説明ですが)
つまり、世界中の人々にLiskを大いに活用してもらうための道具(手段)を、ロードマップに則って今せっせとLiskチームが作り込んでいる、ということです。
最初の試作品であるAlpha SDKがもう少しで完成し、その次にBeta SDK、RC SDK、完成形… とまだまだ工程が控えているので、Liskはまだまだ始まったばかりの存在なのです。
他の情報ソースでも積極的な雰囲気は感じ取れる
Lisk創始者であるMaxさんのツイッターでも雰囲気は感じ取れます。
英語わからんちんって人でも、ああちゃんとツイッター更新してるなー、何か活動っぽいことしてそうだなーってのは感じ取れるかと思います。
怪しいコインのツイッターの更新頻度とか見るともう1年以上前とかザラなので、こういったところでも積極性を感じられ安心できますね。
GitHubでほぼリアルタイムに開発状況が分かる
SNSだとなんとでも言えるし、本当に開発してるの?という疑り深い方へ。
Liskチームの実際の作業状況を見に行ってみましょう。
と言ってもドイツまで現場を確認しに行きましょうというわけではありません。
Projects - LiskHQ / lisksdk
https://github.com/LiskHQ/lisk-sdk/projects
このサイトはGitHubといって、これまた開発している方はご存知かと思いますが、簡単に言うと「開発しているプログラムコードを更新の度に皆に公開できる」サイトです。(厳密には少し違いますが便宜上…)
これを見て何が分かるかと言うと。
横棒グラフみたいなものがあると思います。そのグラフがSDK各バージョンの完成までの進捗を示しています。日々チェックしてみるとグラフが増えていくのが確認できるかと思います。
さらに横棒グラフの真上に「Updated ◯ hours ago」などといった文がありますね。
これは最後にSDKを更新したのは何時間・何日前かを示しているのです。
いつ見てもおそらく、どの項目も最近更新したばかりだと思います。
つまり、それだけSDKの開発が活発であるということが分かりますね!
2019年5月末現在、これを見る限りVersion 2.0.0のメジャーバージョンが間もなく完成のようなので楽しみです。
ちなみにLiskチームの方々は公式サイトのAbout usに掲載されています(笑)
About Us | Lightcurve
https://lightcurve.io/about-us?positions=
※追記 (2019/7/24)
ついにLiskのメジャーバージョン 2.0.0の開発が完了したようです。
※追記 (2020/1/20)
Liskのメジャーバージョン 3.0.0の開発が完了したようです。
価格は低迷していますが、着々と開発が進んでいるようで期待できます。
結局Liskの将来性はあるの?
以下はLSKのリアルタイムチャートです。(LSK/ドル by Poloniex)
将来性は極めて期待値が高いと考えています。
LSKの価格だけを見ると、2017年〜2018年初めにかけて1LSK=4,000円以上を記録しましたが、2019年の明け時点でなんと1/40近くの120円前後に落ち込みました。
仮想通貨バブルも終わったしビットコインとか…増してやLiskなんて…と思われるかもしれませんが、よくよく考えてみるとLiskは開発初期段階であって、まだまだ未完成です。
バブルは単にバブルであって、あくまで中身を見ずに投機的に買った人だけが集まって高騰しただけです。実需に伴う実質的な価格上昇と底固めは、これから数ヶ月〜数年かけてじっくり行われるものだと思います。
Liskの開発が進み、SDKが完成し世界中の開発者や利用者に普及すれば、当然ながらLisk内のやりとりに必要なLSKトークン(コイン)の需要が生まれます。需要があるということは、必然的にその価値が高まっていくのです。
このように価格だけでなく、本質的な開発状況等をしっかりチェックすることによって、状況的にも気持ち的にも安心して適切な投資を行えるのではと考えています。
2019年5月下旬現在、ビットコインの価格上昇に合わせてLSKの価格も200円超えとなっていますが、今後の開発や規模を考えると個人的には十分仕込み時なのではと思います。
さらに落ち込んでしまい、2019年12月には50円台の安値を記録しました。2020年1月20日現在、75円ほどで推移しています。変動が激しいため、少しずつ無理のない範囲で買うように心がけましょう。
ただし将来性はあると言えども投資は自己責任でお願いしますね(笑)
LSKはどこで買えますか?
少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。
色々ありますが、個人的におすすめの取引所を以下に挙げます。
- Coincheck (日本の取引所)
- bitFlyer (日本の取引所)
- Poloniex (アメリカのフィンテック大手Circle社が持つ取引所)
- Binance (マルタ島拠点の取扱コイン数最大の大手取引所)
日本のbitFlyerもLSKを取り扱っているのですが、2019年5月現在 新規受付停止しているため今回は省きました。
※bitFlyerの新規受付再開しています。
仮想通貨そのものが初心者の方は、日本円で買えて日本語でサポートを受けられる安心のCoincheckもしくはbitFlyerでまずは買ってみるのが良いと思います。
ただし、相場より少し高く買わされ安く売らされるといった手数料面を考えると、ある程度慣れてきた時に手数料が圧倒的に安い海外の取引所に挑戦してみるのも良いでしょう。
英語ですが、難しい英語でもなく慣れればクリックする箇所は決まっているのでさほど障壁にはならないと思います。
まとめ
がっつりと記事をまとめましたがいかがでしたか?
実は他にもまだまだ紹介したい部分(デリゲートやウォレットアプリなど)もあったのですが、本当の初心者向けに最低限知ってほしいことだけに絞ったのでこういった形になりました。
もしLiskに詳しい方がこの記事を見た時に、ここが間違っているなどがあれば是非ご指摘頂ければと思います。
本日はここまでです!
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