バブルはとっくに過ぎ去ったものの、今でもやっている人はやっている仮想通貨取引。
私もその一人です。
しかし取引を繰り返しているうちに、これ結局いくら利益が出ていくら損失が出ているんだ…?と疑問に思うこともあるでしょう。
しかし、ビットコインと他のアルトコインとの取引などを行うと、もう計算するのすら億劫になってきますよね。
今回はそんな複雑な損益計算を自動で行ってくれるWebサービス「Cryptact」をご紹介します。
Cryptact (クリプタクト)
https://www.cryptact.com
※2020/2/12追記 CryptactのUIが大幅刷新したため、合わせて記事も更新しました。
どのように計算できるのか
まず「tax@cryptact」にログインし、
- 使っている各取引所から取引履歴データをダウンロード
- Cryptactに取引履歴データを読み込む
- 損益金額が算出される
といった、手順を見ると至ってシンプルです。
自分で手動計算するより圧倒的に楽ですよね。
それでは具体的な方法を見ていきましょう。
損益計算までの手順
Cryptactのアカウントを作成する
アカウントを持っていない方は、こちらからアカウントを作成しましょう。
https://grid.cryptact.com/signup
メール認証を行い、パスワードを設定すればOKです。
2段階認証の設定もできるので、そちらも済ましておくと安全です。
ログイン後はトップ画面が表示されます。
各取引所から取引履歴データを引っ張り出す
取引履歴データの入手方法は、各取引所によって異なります。
Cryptactのサポートページに、取引所ごとのダウンロード方法が記載されているので、適宜確認するようにしましょう。
対応取引所一覧
https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360000039571
クリプタクトで読み込める取引所一覧 (2020年1月現在)
【国内】
- bitFlyer
- Liquid by Quoine
- CoinOn
- Ginco
- BtcBox
- bitbank
- BITPoint
- Coincheck
- FISCO
- GMOコイン
- Zaif
【海外】
- AACoin
- AidosMarket
- Binance
- Bit-Z
- BITFINEX
- BitMEX
- bittrex
- bybit
- Changelly
- Coinex
- Coinexchange
- CROSS exchange
- CRYPTOPIA
- HitBTC
- Huobi
- kraken
- KuCoin
- Liqui
- Mercatox
- MIDEX
- Poloniex
- SpectroCoin
- STEX
- Tidex
- TradeSatoshi
使っている取引所がない、もしくは特殊な取引を行った場合
自分自身で取引履歴データを作る必要があります。
Excelもしくはテキストエディタを使って、決まったフォーマットに基づいて入力しアップロードします。
カスタムファイルの作成方法
https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360002571312
取引履歴データをアップロードする。
取引履歴データを一通り用意できれば、いざアップロードを進めます。
画面中央付近の「Step2:取引履歴をアップロードする」箇所のアップロードボタンをクリックして下さい。
多くの取引所名がズラっと表示されるので、アップロードしたい取引所をクリックするとファイル選択画面に遷移します。
上図はbitFlyerでの例ですが、取引データを指定の場所までドラッグ&ドロップして読み込み準備を行います。
なお、zipファイルで圧縮されている場合はあらかじめ展開しておきます。
アップロードしたい取引ファイルをドラッグし終えたら、右下の「アップロード」ボタンをクリックします。
しばらくすると画面上部に「アップロード完了」という緑枠のメッセージが表示されます。
もしアップロードに失敗した場合、間違った取引所のデータをアップロードしていないかなど、データに間違いがないかもう一度確認してみて下さい。
他の取引所のデータを続けてアップロードする場合は同じ形で手順を進めていって下さい。
すべてのデータをアップロードし終えた場合は、ページ左上の「ダッシュボード」をクリックして確認して下さい。
損益を確認する
トップページに戻ると、このように画面の右上には取引履歴をもとにした損益金額、下部には全取引所を交えた売買履歴があり、個別の売買数量・損益などが表示されています。
これで画面右上にある実現損益をもとに雑所得で確定申告ができる…!と思う前にちょっと待ってください。
よくみると「損益計算が中断されました。」という赤いメッセージがありませんか?
無い場合は問題ありません。そのまま雑所得として申告できます。
ですが取引数が多い方は、大体表示されることが多いです。
未分類取引の解消とは?
なぜ損益計算が中断されたかというと、計算する上で矛盾点が残っているからです。
たとえば、
ビットコインを10枚売ったらしいけど、そもそも10枚を買ったという履歴がないよ。10枚はどこから来たの?
といったパターンなどです。
このままだと資産がマイナスという変な状態になってしまうので、入手した経緯を登録する必要があります。
昔は全部手動でデータを作る必要がありましたが、今は便利な解消ウィザードというものが存在します。
先ほどの赤いメッセージ内にある「未分類取引解消」ボタンをクリックするとこのような画面が表示されるので、ウィザードの開始ボタンをクリック。
取引データを本当に全部アップしたかどうか確認されます。ちゃんと全てアップしたはずだという方は「はい。過去すべての取引履歴をアップしました」をクリック。
するとこのような画面が。
これは矛盾したデータを一つ一つ解決していく形となっているので、例えば上図の場合は
「2017年4月30日にBTC(ビットコイン)を使ってFCT(ファクトム)を54.65枚買った。だけどその買うためのBTCはどこから来たのか」
といった意味となります。
そこで画面下部にある選択肢を選ぶのです。
覚えている場合は該当の選択肢をクリックすればいいのですが、大体が覚えていない場合でしょう。
出来るだけ思い出して正しい選択肢を選ぶべきですが、やむを得ずどうしても思い出せない場合は「いつ/どのようにコインを取得したかわからない場合」をクリックします。
ここで入力するのは、
- BTCが1枚いくらで手に入ったのか(わからないので仕方なくタダで入手したことにして0円)
- 何枚手に入ったことにするのか(今回は0.33673...枚)
- それはいつなのか(とりあえず購入時と同日同時間)
となります。
入力し終えたら、右下の「新規取引として登録」ボタンをクリックして完了となります。
これで実現損益の金額が変わることがあります。
複数の未分類取引があれば、まだ「損益計算が中断されました」のメッセージが表示され続けるため、上記の手順を繰り返しましょう。
未分類取引の対応方法
https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360002460672
まとめ
このように未分類取引が発生すると面倒なことにはなりますが、普通に自分で計算するよりもはるかにカンタンで楽に損益を算出することができますね。
また、コイン別や年別、取引所別の損益を確認することができるので是非お試しを。
なんとも素晴らしい損益ツール「Cryptact」。開発者の方々に感謝しつつ、今回はこの辺にしておきたいと思います。
それではまた。
Cryptact (クリプタクト)
https://www.cryptact.com